GINZA SIXでジョーマローンでバースデー特典を受け取った日、ショップのすぐ近くでニッチフレグランスブランドを集めた香りのイベントをやっていたので、そちらも覗いてきました。 イベントに関するニュース記事はこちら↓↓↓ニッチフレグランス・レアパフュームにフォーカスした…… more フレグランスイベント「La touche finale parfumee(ラ・トゥーシュ・フィナル・パフュメ)」開催 エラ・ケイやミルコ・ブッフィーニ、ヒーリーなど、嗅いだことのあるブランド物もありましたが、知らないところも結構あって興味津々 会場は2階吹き抜け部分にあるセレクトショップの一角みたいなところだったんだけど、お客さんもそこまで多くなくてゆっくり見られたのも良かったです 小1時間くらいいちゃったんだけど（笑）、それでも全部は全然見られなかった！というくらい、お店の方とのお話も盛り上がり、楽しいひとときが過ごせました～ 個人的には、サロンドパルファンより今回こっちの方が香り沢山試せて楽しかったわ。  最初に試したのは、サロンドパルファンでも出店されていた「EDIT(h)/エディット」というブランドの香り。 香水は4種類だけだったんだけど、どれも香り立ちが繊細で優しくて、でも単純すぎなくて、かなり好印象！ なんでも、1905年創業という老舗の朱肉メーカーが立ち上げた香水ラインだそうで、あまりに異色なコラボなのも興味深い。 その朱肉メーカーさんが取り扱っている朱肉（書などで使う本格的なねっとりした奴ね）には、昔から香料が含まれているそうで、この4つの香水たちにも朱肉に使われているのと同じ香料が含まれているそう。 「朱肉の香りってどんななんですか？」って訊いたら、それは企業秘密だそうなんですが、いわゆるお香などに使われるようなアジア由来の香料だそうです。 展開されている香りは、「アールグレイ」、「ローズモヒート」、「ジャルダントーキョー」、「レミニス」という4つで、わりと使いやすく売れているのが「アールグレイ」と「ローズモヒート」。 でも、私その説明されている最中から、香水の色が茶色な「レミニス」が気になって気になって（笑） 実際それ嗅いだら、他の香りよりも複雑で深みのあるウッディが素晴らしく、ひと嗅ぎぼれしちゃった ヒノキっぽい乾いた木の香りがしたんだけど、説明によれば「皆さんヒノキっぽいって仰るんですけど不思議なことにこれにはヒノキは使われていないんですよ」って。 でも、確かにヒノキみたいなゆったりしながらもしゃっきりできるようなウッディ系なんですよ。それにお香のような樹脂や香木みたいな穏やかな甘さも加わって、スパイシーさも若干あって。 系統で言うと、ディプティックの「オーラント」に近い方かな？ クセは多めだけど、ハマる人にはハマっちゃいそうな香りでした もう一つ私が気に入ったのは「ジャルダントーキョー」。 こちらはトップが目覚めるような葉っぱのグリーンなのに、後半清潔感のあるみずみずしい香りに変化していって、スズランのような小花を連想させる香りでした。初夏あたりに似合いそう！ 私の知ってる香りの中で似たものと言ったら、ダウンパフュームの「レイン」に近い雰囲気かな？？ ちなみに、調香師さんも日本の方なんですって。香料をどう仕入れているのかとかは聞けなかったんですが、どうやって製造されているのか、そっちの裏事情も結構気になります。 それからボトルのキャップの仕上げも、職人さんが一つずつ手仕事で仕上げているとか。それは、印鑑の印影って本当は同じものが2つとあってはならないように、香りも一つ一つその人の為だけのもの、という意味合いを持って、こだわって作られているんですって。これも朱肉メーカーさんならでは発想かもしれませんね！ で、そんな風に色々と詳しく教えてくださったそのお方、ただのスタッフさんではなく、この朱肉メーカーの6代目ご主人でした その方が香水のクリエイティブディレクターもされているんですって。 香水はオードパルファン濃度ですが、他に同じ香りで練り香水もあり、練り香水だと「ユズキ」という柚子+ウッディの香りもあって、そちらも素敵でした～ 他、キャンドルやルームディフューザーもあり。 朱肉には和ろうそくで使われる櫨（はぜ）の実が、粘り気を出す為に含まれているって話を最初にしてくださっていたので、「このキャンドルにも櫨ロウは使われているんですか？」と訊いたら、櫨ロウとソイワックスをいいあんばいにブレンドして出来上がっているとのことでした。 この日、キャンドル仲間の同僚と行ってたので、二人してキャンドルモードに入り、融点の話とか和ろうそくの炎のたちかたとか、そんな話にも広がって大層面白かったです   ムエットに押してくれた製品名のスタンプも、押した直後なのに触れてもにじまない！さすが朱肉メーカーが作ってるだけのことはある！って、変なとこでも感心。 普段は六本木のエストネーションにも置いてるそうなので、また改めて肌にもつけて試してみたいです もう一つ、売り場の方とのお話が盛り上がったのは、「19-69（ナインティーンシックスティナイン）」というスウェーデンのブランド。 ずらり並んだボトルがカラフルでポップだったので、アメリカ系のブランドかと思っていました。 2017年にできたばかりのまだ若いブランドらしいのですが、この香水を手掛けているヨハン・ベルゲリンという男性パフューマーが結構独特な方らしく（笑）、各香水のイマジネーションの源もアート性が高くて、興味が湧きました。  こちらは普段、有楽町の阪急メンズや渋谷のトゥモローランドなどに置かれているそう。 私は、この日の前日（確か）に発売されたばかりという新作の「ハバナ」という香りがすごい気に入りました！（http://phaeton-fragrancebar.com/より画像拝借） サフランやウード、アンブロキサンといったアンバー調の香り。 他には「チャイニーズ・タバコ」や「カスバ」「クロニック」なども好みだったな。 このブランドの香りはどれも、ヒッピーっぽかったりクラブのイメージの香りだったり、ちょっと退廃的なものがモチーフになっている面が多いんだけど、全体を通して、香りだちは深みがあるのにねっとりしつこくない、さらっとしてるんだけど味わいがある、といった特徴があって、そんなところが、オリエンタル調多めでも日本でも使いやすそうかなと思った点でした。 「カスバ」は、イブ・サンローランが気に入っていたモロッコにあるマラケシュの庭園で、彼がタバコをくゆらせている姿をイメージにした香りなんだとか。 そんな調香師の思いやバックグラウンドの話を聞くと、やっぱり香りってそういう記憶とか風景とか人の気持ちだとか、そういったものと連動している方が楽しいな、と再確認しました。 久しぶりに大興奮、大盛り上がりだったのですが、この日私、直前にジョーマローンでたっぷりボディクレームを塗りたくった直後だったので、香水は何も試しづけできず・・・ 近いうちどちらのブランドも再チェックして、改めてクンクンしたいと強く思った次第！！ 「19-69」を扱う会社では「リキッド・イマジネ」の香りも一緒に紹介していて、それの「ファンタズマ」という香りもすごく印象に残りました。 嗅いだ瞬間、一気に台湾の山深いお茶畑を連想して・・・阿里山や梨山などの高級な烏龍茶を思わせる、華やか且つみずみずしくピュアで深みのあるお茶の香りだったのです。 嗅ぐと一気に心がすーっと落ち着く、そんな不思議な香り。変な言い方だけど、「ストンと腑に落ちる香り」って感じ？ スタッフの方も、「香りを嗅ぎすぎて鼻が疲れた時、コーヒーを嗅ぐのもいいんですが、この香りもリセットにはいいですよね」って。 リキッド・イマジネ、名前はよく聞くけど、これまた私の普段の行動範囲にはあまりないんだよなぁ。伊勢丹に置いてあったかな？？今度見てみよう。 やっぱり、香りは作り手の方のお話をじっくり聞きながら試すのが楽しいですよね。「19-69」の香り嗅いでる最中は、男性スタッフの方がヨハンさんのインスタを見せてくれたりもして（彼は今、三つ編みなんですよ～っていう無駄な情報もくれたｗ）、フレンドリーに楽しく会話できて良かったです この日同行した友達は、そこまで本格的に香水に詳しい訳じゃないんだけど、ニッチなフレグランスブランドが集まったイベントなのに初心者にも親切に感じよく説明してくれて楽しかった、と言っていました。 このイベント、明日11/18（水）まではまだやってますので、新しい香りを試したい方、普段出会わないブランドを知りたい方、お近くの香り好きな方々は是非！！ なにより私がGINZA SIX好きなのは、平日夜空いててゆっくり静かにお店を見て回れることなんですが、このイベントも、伊勢丹に比べると段違いに見やすかったですし。 これ、月イチくらいで開催してくれたら嬉しいな～ そろそろ新しいブランド開拓も進めたいので、この日はいい機会となりました GINZA SIXのイベント情報ページはこちら↓ニッチフレグランス・レアパフュームにフォーカスしたフレグランスイベント「La touche finale parfumée (ラ・トゥーシュ・フィナル・パフュメ）- 貴女らしさを引き出す香りとの出会い -」 今日お話した、「エディット」と「19-69」の公式サイトはこちら↓EDIT（h） 公式サイト19-69 公式サイト（英語）  close

GINZA SIXのニッチフレグランスイベント La touche finale parfumé